【Vol.12】高校とIT

新型コロナウイルス感染症拡大により、高校生の生活は一変し、多くの制限を受ける中、政府がいち早く動いたのが教育現場でのIT推進です。生徒、教員一人ひとりにタブレットの配付、各施設へのWi-Fi設備等、環境整備が進み、教員に対して、各種研修が進められています。また、生徒の体温などの健康状態や、小テストの自動採点、集計等の一括データ管理も進み、今後ますますITを活用する場面が増えていきます。

萩市ではIT企業のオフィス進出が進んでおり、現段階で、市内高校から毎年5~6人の生徒が都市部同様の就労条件で受け入れられており、今後更に拡大していきます。また、本協議会の開設した「萩IT松下村塾」は、スマートフォンさえあれば、好きな時間、好きな場所で IT 関連基礎知識、技能を気軽に習得できることから、IT企業を目指す生徒は勿論のこと、進学や、他の産業への就業を目指す生徒にとって、大きな支えとなっています。

令和4年度からは、新しい時代を見据えた新教育課程が展開されます。義務教育で「プログラミング」が始まったことにより、市内高校でも系統立てた新しい展開として、「プログラミング」を2年生で必修科目、3年生で選択科目と位置づけるクラスも生まれつつあり、各校の積極的な取り組みが期待されます。世界は5G、6Gと急速に情報環境を整備していきます。それに伴い高校生もSoceity5.0(デジタルとアナログが融合する社会)を生き抜く資質が求められていくのは必至です。今後も官民一体となった情報教育はますます必要となっていきます。