ハイテクインター株式会社

「産業用ネットワークと映像通信のプロフェッショナル」として、お客様の課題を解決する技術・商品・ソリューションを提供し、社会の発展に貢献するとともに、従業員の幸福を追求する。

2022年に萩に進出したハイテクインター株式会社。企業や自治体向け・官公庁向けに情報通信機器を販売。優れた技術や知識を活かして、海外からの輸入販売、技術サポート、お客様のニーズに合った製品の企画開発にも取り組んでいます。
コロナ禍でも、10年間で売り上げを4倍に伸ばしている、まさに時代に合わせて走り続けている会社です。

萩IoTセンターは研究開発のために新しく開設された事業所です。所長の稲屋博志さんに「センター開設のきっかけ」や「萩での働き方」などについてお聞きしました。

航空自衛隊での知識を活かし、ヘッドハンティングで入社

私は56歳で航空自衛隊を定年退職後、前職でのスキルを信頼していただいた社長のヘッドハンティングを受けて入社しました。

ハイテクインターでは、自衛隊で培った経験を活かし業務を行っています。
入社当時は営業部のアドバイザーとして、技術に関するアドバイスも行っていました。現在もメールのやり取りから、お客様のニーズを汲み取り、それに合った製品のご提案を行うためのアドバイスをリモートで行っています。

センター開設のきっかけは技術スタッフの地元との繫がりから

画像やIoTの製品開発を行なっている技術者が萩出身で、彼の地元である萩市が、IT企業の誘致を積極的に行っているという話を知ったことがきっかけでした。
萩には市街地、海岸、山地があり、かつ自然豊かであるため、IoTネットワークの実証実験に適した場所であると感じています。

私自身は当時、北海道の開発テストセンターにいました。萩IoTセンターの開設の話を聞いて、「IoTという新しい分野に携われること」、「歴史のある町で色々なことが学べるのではないか」と思い、萩に移住して働くことを即決しました。

萩の方々と色々なコミュニケーションを取りながら業務を進めています。北海道勤務時も、町有地を試験場としてお借するなど、地元の支援を受けて仕事をさせていただいていました。最先端の技術開発を地元で行っているというアピールにもなり、win-winの関係を築けました。

都会にはなかった廊下で繋がる心地いい関係

実際に萩で働いて、とても静かで落ち着いた町だと感じています。都会のオフィスにはなかった、他社さんとの繋がりがあるのがいいですね。廊下ですれ違ったときに、ご挨拶をしたり、いつでも話ができたり、そんな心地良い関係です。
自転車で行ける距離に生活に必要な施設が整っているので、生活がしやすいです。美術館や博物館もあり、プライベートも満足しています。
趣味はイベントに参加することで、先日さっそく熱中小学校という勉強会に参加しました。美術館の会員にもなり、休日は展覧会をよく見に行っています。
今後は、歴史のあるところを見て回りたいですね。地形や、ジオパークなどに興味があります。

仕事に合わせるのではなく、自分に合わせた仕事をする

東京では、お客様がたくさんいらっしゃったので、いかに数をこなしていくかというところがありました。
こちらでは、緑豊かな静かな環境の中で一つ一つ深く向き合って仕事ができています。仕事に自分を合わせるのではなく、仕事を私に合わせる、そんな感覚です。

このまちに合った製品を開発し、みんなで萩を盛り上げていきたい

弊社は、幸いコロナの影響もなく、入社当時から売上が4倍に成長しています。これからはどこにでも、何にでも通信システムが必要とされる時代です。
社名の「ハイテク」は「ハイブリットテクノロジー」の略です。ローテクもハイテクもあり、お客様のニーズに応じて、それぞれに合ったものを幅広くご提案しています。

これから萩で取り組みたいことは、IoT製品の開発です。来年には製品を作って世に出したいと思っています。100、200あるセンサーのデータを取る基地局が何局もあって、それを様々な場所で見られるようにする。萩の企業とマッチする製品が出来れば、いずれは工場も夢ではないと思います。

この落ち着いた環境を活用し、IT業界だけではなく、もっと色んな職種の方が集まるといいなと思います。商店街も縮小傾向にありますし、IoTを活用し、地元の企業と協力して、萩をみんなで盛り上げていきたいと思います。