新型コロナウィルスの感染拡大により多くの業界がダメージを受け、変革を迫られています。
その中でも観光業界は、大きな影響を受けた業界の一つであり、減少した需要回復のため様々な取り組みを行っています。
その取り組みの一つとして、これからの観光産業を考える上で急務とされているのが「観光DX(観光デジタルトランスフォーメーション)」です。
簡単に言えば、従来のアナログベースであった観光サービスから、データとデジタル技術を活用して、より魅力的で価値ある観光サービスへ発展させる取り組みとなります。
今後普及拡大していく5G技術や、IoT(モノのインターネット)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、AI(人工知能)などの技術やデジタルデータを有効に活用することで、従来にはなかった革新的な観光サービスを提供し、地域の歴史・名産品・観光名所などに新たな付加価値を生み出すことなどが可能となります。
萩市においても直近では、オンラインでの開催となった「萩焼まつりweb版陶器市2021」にて、販売促進を促すためデジタルデータと3D技術を活用した「3D萩焼逸品展」や、動画配信を通じて萩焼作家による技法等の紹介、解説のライブ配信を行うなど、デジタル技術を活用した観光PRへの取り組みを行っています。
新型コロナウィルスの影響により観光産業を取り巻く状況が大きく変化する中、より豊かな観光コンテンツを提供していくために、観光DXをどういうふうに捉え、日々進化するテクノロジーをどう活用するか、考え方や取り組み方、また柔軟な発想こそが今後の観光産業におけるカギとなるのかもしれません。