【Vol.9】教育とIT

政府のGIGA(ギガ)スクール構想により、本年度内に義務教育段階の子ども達に一人一台のタブレットPC等 の端末が整備され、山口県では独自に県立高校等の生徒にも整備されます。これらの端末はプログラミングや情報教育に留まらず、全ての教科で活用されることが期待されています。そのためには、全校種・教科の先生のICT 活用力向上が必要であり、授業の方法や考え方も変化することになります。

教育におけるICT活用例として、個人の習熟度に応じた課題提示や自動採点、学習状況管理などが知られていますが、協働学習での活用も注目すべき点です。情報を収集整理して自分の考えをまとめ、周りと共有するという「協働的な学び」とICTとの親和性は高く、これからの学校での学びの基盤となります。ICTを上手に活用した教育で育った子ども達は、場所や時間に縛られにくい新しいライフスタイルを身につけていきます。このことは地方創生を実現する上でも欠くことは出来ません。しかし、ICTを活用した教育には、機器トラブル対応など様々な問題の解決への支援が必須であり、ICT支援員として地域の企業や専門家にお手伝い頂く「地域人材の活用」が現実的な方法となります。

ICT活用は産業のみならず教育にとっても必須です。日本の学校教育現場のICT活用は遅れているという指摘がありますが、地域の企業、教育機関、自治体、そして一般家庭が連携することで、お互いに成長していくことが可能です。