エイチ・シー・ネットワークス株式会社

地域と共に未来を紡ぎ、広がる可能性を信じて歩む萩開発センタの挑戦

技術者としての歩み

故郷・青森から茨城、そして萩へ。経験を積み重ねたキャリアの道のり。

私は青森県出身で、茨城県の大学を卒業後、2001年に今の会社に入社しました。入社後は鉄塔の送電線や路面凍結、空港の防災監視など、監視系システムの開発に取り組みました。自然相手のシステムは緊張感もありますが、社会を支えている実感がありましたね。2010年からは自社ブランド「Adapterシリーズ」の開発を担当し、製品の成長を14年間見守ってきました。
2020年には東京・浅草橋の本社に異動し、ベトナムをはじめとした海外のオフショア開発を取りまとめました。そして今年、萩開発センタのセンター長として新たなスタートを切りました。これまで「東北から南、更に西へ」という道を進んできた感じですね（笑）。

企業理念とビジョン

技術と人を大切に、「未来を共創する」という想い。

私たちのビジョンは「統合ITインフラで未来を共創する。」です。40年以上の技術力を基盤に、お客様の課題解決や満足度向上を目指しています。また、「ウェルビーイング経営」として、社員が働きやすく、やりがいを感じられる環境を大切にしています。
私たちの強みは「SIer」と「メーカー」の両方の側面を持っていることです。自社製品を提供しながら、お客様からの要望に素早く応えられる柔軟さを活かし、「痒い所に手が届く」サービスを実現しています。

萩開発センタ開設の背景

地域の課題と企業のニーズが結びついた新拠点の誕生。

萩市への進出は、都市部の人材競争と、地方の人材流出という課題がマッチしたことがきっかけです。海外開発も試みましたが、文化や人材の流動性に課題があり、国内回帰を決めました。
2019年に萩市からお声がけをいただき、市や県の手厚い支援、そして日立鉱山、日立製作所などの創業者である萩出身の久原房之助翁とのご縁もあり進出を決定しました。ここには、未来につながる「人材育成」と「地域との共存」という、私たちの目指す方向性がありました。

萩開発センタの業務

柔軟な働き方と高品質な製品づくりを支える場。

萩開発センタでは「Adapterシリーズ」の開発を行っています。これはネットワークやセキュリティに特化した製品で、茨城県日立市・本社・萩の3拠点が連携して開発を進めています。
働き方としては「どこにいても仕事ができる」時代ですが、萩オフィスの居心地が良く、つい毎日通っています（笑）。オフィスには、遊び心で小学校の椅子や製品カラーに合わせた「赤×黒のゲーミングチェア」を取り入れ、働きやすさと楽しさを両立しています。
開発の流れとしては、若手はプログラム設計やコード作成、テストを中心に担当し、経験を積んだ社員は上流工程やグループ間の調整役を担います。萩から質の高い製品を提供し、技術者としての成長と共に「地域と共存する拠点」としての役割を果たしていきたいですね。

地域と共に進む未来

静かな環境の中で、技術と地域の発展を目指す。

萩の静かな環境は、開発に集中するには最適です。自治体との連携や地域の視察受け入れを通して、「萩から技術革新を生む」という目標を掲げ、地域と共に成長していきたいと考えています。

人材育成と成長の場

やる気と学びの姿勢があれば、誰でも成長できる。

人材育成は日立事業所での3か月研修から始まり、新卒者には社会人マナーも含めて教え、中途採用者には技術面に重点を置いて指導します。未経験でも「やる気」と「探究心」があれば、どんどん成長できる環境です。
「なぜこうなるのか？」と考え抜く力、壁にぶつかっても粘り強く取り組む姿勢、そして「お客様目線」を忘れずに開発に向き合うことが大切だと考えています。

萩での働き方と暮らし

働きやすく、暮らしやすい。日常に感じる萩の魅力。

萩は物価も安く、食べ物もお酒も美味しい、暮らしやすい街です。小さな街ですが、徒歩圏内に必要なものが揃い、静かな環境で仕事に集中できます。
オフィスの外では、隣の小学校から子どもたちの元気な声が聞こえてきたり、週末には祭りやマルシェが開催されるなど、地域の賑わいも感じられます。

地方で働く意義と未来像

都会に出なくてもいい。地方から広がる新しい働き方。

都会に出なくても、萩で「同じ仕事」ができることは若い世代にとって大きな魅力です。生活コストが抑えられ、通勤時間も短縮でき、仕事と暮らしのバランスが取りやすい。そんな環境がここにはあります。
萩市や山口県の期待に応え、働きやすい環境を整えながら地域に貢献し、ITで萩を盛り上げたい。企業と自治体がWin-Winの関係を築き、若い世代が地元に残る未来を一緒に作っていければと思っています。